自信を持て!といって自信を持てる奴はいない
ネットで拾ったネタから色々考えました。
ある会社の社訓の話です。
その中で、⚪︎⚪︎(会社名が入る)の社員は自信を持て!
というものが印象に残りました。
悪い意味で、印象に残りました。
ただ自信を持てと言われて自信を持てるのならどれほど楽か、ということになります。
「自信を持て!」というアドバイスを基に、そこからどうやるか考えるのは現場でやれということでしょうか。
ではそもそも、自信を持っている状態とはどういうことでしょうか?
自分の身を以って振り返ります。
ですが営業以外の仕事については、経験がないので言えないです。ですから今回は営業の人間の場合で進行します。
営業であれば、数字(売上目標のこと)を達成できていることと、自信を持てる状態はほぼイコールだと思います。
なぜなら査定の多くはそこが占めるでしょうし、周りを見ても、おそらく数字を上げている営業は多かれ少なかれ輝いて見えると思います。
では、数字を達成するにはどうすれば良いでしょうか?
それは、小さな成功体験を積み上げていくことだと思います。
最初の会社で良かったと思う点は、上司に恵まれたということです。
部署のトップの方がとても良かったのです。余談ですがその方はちょうど入った年に、社内の他の職務を兼務し始めたので私の部署にあまり顔を出せなくなり(月5回顔を合わせればマシな方)、それがとても残念でした。
また、「俺(上司の役割)はお前らがやったことの責任を取るのが仕事だ」とひよっこの私にも公言してくださっていました。
こういった大きな後ろ盾を感じながら仕事ができるのは、新人の私にとってはありがたいことでした。
実際に2年目の時、担当していた大きいユーザーを怒らせてしまった事がありましたがその時も私に対してはそこまで怒らず、わざわざ隣県(隣とはいえ結構距離はある)のユーザーの本社まで同行し謝罪に行って頂きました。
また社長においても、若手が受注してきた新規の注文は少し信用度が低い客からのものでも決済をしていました。
その理由として、せっかくとってきたのだから通してやりたいという親心があったようです。
おそらくこの上司や社長の行動の背景のひとつには、成功体験を積ませたいといったことが少なからずあったのではないでしょうか。
ただ数字を追いかけたいなら、信用の低い客には売らないとか、ひたすら詰めてプレッシャーをかけながら売らせるとか、そういう方法もとれなくはないからです。
しかしそういったことはしなかった直属の上司、あるいは社長の方針のおかげで私ものびのびやれました。そして新規開拓の件数も若手の中では上位10%のところにつけることができました。
とはいえもちろんいいことばかりではなく、数字が悪い時は詰められましたが…笑
自信を持て系の精神的なアドバイスは、言いっ放しではなく掘り下げる。
個人レベルまで落とし込んでやらないと無用なものになるかもしれませんね。
- 作者: 本間正人,松瀬理保
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