心の中なら何を思っても…
山崎房一さんという方をご存知だろうか。
教育者であり、著書も数冊出している。
私は中学生の頃、山崎房一さんの『心がやすらぐ魔法のことば』という本に出合った。
母親から勧められたものだった。
その頃は思春期だったからかメンタルも不安定で、母も思うところがあったのだろう。
この本を読んでから15年以上経った。
そんな今でも忘れていない言葉がある。
それは「心の中なら何を思っても無罪」というものだ。
山崎さん曰く、悪いことを考えたり悪い気持ちになったりしてもそれを外に出さなければ大丈夫。ということらしい。
この考えに、当時の私も、そして今の私も救われている。
時折、よこしまな気持ちがDANCIN'IN THE SUNすることがある。その気持ちが自己嫌悪を引き起こすこともある。その時ふとこの言葉が思い出される時がある。
そうだよな。心の中なら何を思っても、何をしても、外にさえ出さなければ、実際行動に移さなければ、大丈夫。
大丈夫だ。
今でも支えされている。
山崎さんのことをしっかり調べたのは今回が初めてだったが、1993年にお亡くなりになっていた。『心がやすらぐ魔法のことば』が刊行されたのは1997年で、私が読んだのはその数年後。
当たり前だが本というのは著者の死後もなお、残り続ける。そして人を救っている。偉大な発明だと改めて思った。