スポーツの審判は人間の善意

私はフットサルの4級審判を持っている。
4級は、審判資格の中では一番取得しやすいレベルだ。基本的なルールさえ把握していれば、未経験者でもとれる。

所属チームが地域のリーグ戦に参加している。そこでは他チームの試合の審判も行うことがある。アマチュアなのでもちろん報酬もない。

普段やりなれていないこともあるけど、審判というものは本当に難しい。
ルールを遵守することは当然で、さらに試合の流れや対戦チームのレベルの差やテンションを考えて判定を行わなくてはならない。
その度に思うのが、スポーツの審判は本当に損な役回りだということ。そして、プロの審判はすごいということだ。

基本的に審判が褒められるということは、ない。
あるとすれば人命を救ったなど、審判ではなく他の人間でもできたようなことばかりだ。

そして、人間の目には限界があるにも関わらず、ゴール判定のミスやファウルの判定ミスをしたものなら不利を受けたチームの選手、スタッフ、サポーターはおろかそのチームに関係のない人間からも容赦ない言葉が浴びせられる。

実際に私も、スポーツの観戦者となって試合を見ているとき、やはり納得がいかない判定については一言いってしまう。

審判は試合を成立させるのになくてはならない役回りだ。
しかし、観戦者になるとそのことを忘れてしまう。
審判も人間だ。そして、裁判官のような権限などはなく、アマチュアスポーツでは善意でやっている人がほとんどだ。
だからせめてプレイヤーの時は、審判の方とフットサルを愛する者同士として良好なコミュニケーションをとれたらと思う。
相手チーム然り、試合を共に行う「仲間」として。